節税対策

その固定資産税、支払前に経費にできる!?

自社で有する不動産や償却資産に対する固定資産税の支払いを、年4回の分割納付にされている企業も多いかと思います。多くの場合、固定資産税を分割納付されている企業は、納付の都度経費計上をしております。

よくある固定資産税の経費計上(仕訳処理)

固定資産税 年280,000円を納付の都度経費計上する

6月30日 (借)租税公課 (貸)普通預金 70,000円
9月30日 (借)租税公課 (貸)普通預金 70,000円
12月31日 (借)租税公課 (貸)普通預金 70,000円
2月28日 (借)租税公課 (貸)普通預金 70,000円

しかし実は、固定資産税は4~5月に支払確定した金額を分割で納付しているため、通知書の届く4~5月時点で年間の固定資産税全額を未払金として経費計上することが出来ます。

お得な固定資産税の経費計上(仕訳処理)

固定資産税 年280,000円を通知の届いた5月1日に全額経費計上する

5月 1日 (借)租税公課 (貸)未払金 280,000円
6月30日 (貸)未払金 (貸)普通預金 70,000円
9月30日 (借)未払金 (貸)普通預金 70,000円
12月31日 (借)未払金 (貸)普通預金 70,000円
2月28日 (借)未払金 (貸)普通預金 70,000円

この様に経理処理することで、例えば6月決算の事業者は、まだ支払っていない9・12・2月支払分(支払日は自治体によって異なります)の固定資産税を経費として計上し、法人税の対象となる利益を少しでも減らすことが出来ます。

ただし、この方法で経費を増やせるのは最初の1回だけとなります。1度この処理方法を始めた場合、翌年以降も固定資産税を基本的に同じ方法で処理しなくてはなりません。4~1月決算の法人様は決算時に、弊社までご相談の上、ご検討・実践されてはいかがでしょうか。

節税度 ★★☆☆☆
お手軽度 ★★★★★
マイナー度 ★★★★☆

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