コラム
新任の財務部長が課題解決をスムーズに行うための4つのポイント

ヘッドハンティングされた新任の財務部長が社内のしがらみを乗り越えて課題解決をスムーズに行うための4つのポイント

※このコラムは「三井住友カードBiz」2025年2月号に掲載されます。


会社がある程度大きくなった際、事務部門を強化したいと考えて財務部長(経理部長・事務部長等含む。ここでは以下「財務部長」とします)をヘッドハンティングすることがあります。
(特に急激に成長した企業はその傾向がより強いです)
新任の財務部長は課題解決のためにヘッドハンティングされることが多いので、その期待に応える必要がありますが、課題解決を行う必要があるというプレッシャーも大きいと思います。
さらに既存の社員からは外部からいきなり来た人、という認識で見られるため、中々思うように事が進まないことも多いです。そこで今回は、そのヘッドハンティングされた新任の財務部長の立場から、取り組み方のポイントを解説いたします。


(1)会社が抱えている課題を把握する

まずは現状把握が必要です。社長やヘッドハンティングをした人から課題について事前に聞いていることも多いですが、実際に自分の目で見て根本原因を見つけることが大事です。
また課題を見つける際には短期的な目線のみならず、中長期的な課題も把握するように意識する方が良いでしょう。中長期的な課題はそもそも認識されていないことも多いので、発見するだけでも有益です。


課題の種類については、例えば次のようなものがあります。
・コンプライアンスの問題がある(労務・税務・法務の規定やルールの整備が出来ていない)
・事業承継対策が出来ていない(次期後継者が未確定・株価対策(=相続税対策)が出来ていないなど)
・内部統制上の問題がある(ダブルチェック体制の不備・経費精算・業者選定ルールの不備など)
・経理・人事・総務の人員体制の不備(業務の属人化・人員不足・処理が適正か不明瞭など)


(2)社内のパワーバランスの確認

社内で権限を持った人を把握します。表面的な肩書きだけでなく、実質的に決定権・発言権のある人(例:相談役や重要な業務を属人的に行っている方など)の存在も把握します。
またそれら決定権のある人への影響力が高い人も合わせてチェックして下さい。


(3)課題解決に合った外部のブレーンを探す

財務部長であれ新任だと課題解決の提案をしても社内の反対意見に押されることが多いです。一方外部のブレーンからの意見は比較的客観的・フラットに捉えられることが多い(特に課題が大きければ大きいほど※)です。
財務部長であれば社長など決裁権のある方との距離も近く、それなりの費用でも提案が通ることが多いので上手く活用出来れば課題解決に早く近づくことができます。
※ 逆に言えば、課題が小さければコンサルタントなどの外部のブレーンからの意見は反対されやすいとも言えます。大義名分が薄いからです。


(4)汗をかく

これが一番大事です。人は本来的には頑張っている人に惹かれたり、付いて行きたくなるものです。変化を起こす立場なので抵抗されることも多いと思いますが、分かってくれる人が少しずつ出てくるはずです。理想は既存の社員さんと共に汗をかき、苦楽を共にすることです。


新任の財務部長は、社内の人間関係などの摩擦もあって大変ですが、使えるリソースもそれなりにありますし、これらのことを意識することにより課題解決に近づくことが可能です。


米本合同税理士法人では通常の顧問契約の他、各種課題解決を目的としたコンサルティングのみの契約(ビジネスソリューションプラン)も可能ですのでご興味のある方は一度ご相談下さい。(初回面談は無料です。)

 

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